ドロミテ・チロル(28日)

旅の栞(ドロミテ・チロル)
7月28日

ドッビアーコ湖～ハイリゲンブルート (散策) ～フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ展望台～ザルツブルグ (宿泊)

ドッビアーコ湖 [Lago di Dobbiaco] (8:59)
宿泊ホテル・ヴィラアルジェンティーナを出発して、最初の観光地 "ドッビアーコ湖" 。
　標高1259m、最大深度3.5ｍ、周囲約4.5kmで、イタリアの南チロル州 Dobbiaco 市にある湖。
「南」 MAP Lay.A

ドッビアーコ湖 [Lago di Dobbiaco] (8:59)
天気が良ければ、絶景を望めるスポット。
「南西」MAP Lay.A

ドッビアーコ湖 [Lago di Dobbiaco] (8:59)
「西北西」MAP Lay.A

ドッビアーコ湖 [Lago di Dobbiaco] (8:59)
「北」MAP Lay.A

ドッビアーコ湖 [Lago di Dobbiaco] (9:03)
「西」MAP Lay.A

ハイゲンブルート [Heiligenblut] (11:09)
オーストリアのHeiligenblut （ハイリゲンブルート）は、クラーゲンフルトを州都とするケルンテン州のSpital an der Drauの行政区に入り、人口1.020人、標高1.288m、Mölltalの一番奥に位置する街。
何と言ってもオーストリア最高峰である "Großglockner" (グロースグロックナー）が眺められる街として有名で、Hohe Tauern国立公園の一角にある。
HeiligenblutのHeiligenは聖人を意味し、blutは血を意味する。　所謂、聖血 (キリストが流した血) を意味している。　村の名前は、この "Heiligenblut" に因んで付けられている。
「西北西」MAP Lay.A

ハイゲンブルート [Heiligenblut] (11:09)
ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] のある方向と逆方向の谷の風景。
「南」MAP Lay.A

ハイゲンブルート [Heiligenblut] (11:11)
オーストリア最高峰である "Großglockner" (グロースグロックナー）が眺められる、フォトポイントの案内板。
「南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:13)
ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] の右後方にに見える白く冠雪した山が、"Großglockner" (グロースグロックナー）。
「西北西」MAP Lay.A

ハイゲンブルート [Heiligenblut] (11:17)
ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] のある方向と逆方向の谷の風景。
「南南東」MAP Lay.A

ハイゲンブルート [Heiligenblut] (11:20)
ヴィンツェンツ教会へ向かう途中の風景。
「西南西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:26)
教会付属の墓地と、右手の白壁は教会の建物。
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:26)
教会の守護聖人は聖ヴィンセント [heilige Vinzenz] です。　ハイリゲンブルートで崇拝されている伝説のブリッキウス [Briccius] は、列聖されていないため、教会の守護聖人ではありません。　主祭壇は、高い天蓋と全高11メートルの二重可動式祭壇画である。　この後期ゴシック様式の翼のある祭壇画は、いわゆるボルツァーノ派の作で、碑文によると1520年に完成した。
出典：Wikipedia
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:29)
左手前には、地階 (下層教会) への階段があり、階段を下った所に、ブリクティウスの墓 [Brictius' Grab] がある。
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:29)
このオルガンは1908年、オルガン製作の巨匠アロイス・フュッチュ（リエンツ）によって製作された。
「西北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:30)
伝説によると、ブリクティウス（Briktius、Brictius＝フレデリック）はデンマークの王子で、コンスタンティノープル (現在のイスタンブール) のビザンチン宮廷で高い地位を占めていた。　ある日、冒涜された十字架から血が流れ出したとき、皇帝はそれを遺物として彼に与えた。　ブリクティウスは、故郷に戻る途中、貴重な贈り物を泥棒から守るために、自らの手で聖血の入った瓶をふくらはぎに巻き付けたことに由来している。　西暦 914年、彼は故郷に戻る途中、アルプスを越えて現在のハイリゲンブルートに来たとき雪崩に遭い埋もれてしまった。　その雪の中から麦の穂が3本生えてきて、その場所で遺体が発見された。(この小麦の穂は、今日、町の紋章に描かれている)
　農民たちは彼を埋葬しようとしたが、彼の右足だけは地上に留まろうとして、なかなか埋葬出来なかった。　そこで呼び出された最後の司教は、地上に突き出た足に聖血の入った小瓶が隠されているのを発見した。　この出来事が村民の心を動かし、聖遺物とブリクティウスのためにハイリゲンブルートに礼拝堂が建てられた。　この礼拝堂は 1253 年の文書で初めて言及されている。　この礼拝堂は1273年に改修され、その後、14 世紀に現在の教区教会に置き換えられた。　この教会は 1491 年に完成し、聖遺物は高さ 13 メートルの白い聖櫃 (写真左の壁際) に保管されており、ブリクティウスの遺骨は地下室に眠っている。

尚、ハイリゲンブルートによる、ブリクティウスの列聖請求は証拠が不十分なため承認されなかったが、彼はハイリゲンブルートにとって、嘗て無い神聖なものとして崇められている。
「東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:30)
身廊から拝廊側を写す。
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:31)
左の壁の像は、左から（使徒）マタイ、(使徒) マティアス、(使徒) アルファイオスの子ヤコブ、(使徒) サイモン・ゼロテス、(使徒) アンドリュー、(使徒) パウロ
「東北東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:32)
ネオゴシック様式の側祭壇は1909年にアドルフ・フォーゲルによって制作され、人物像とレリーフはヨーゼフ・バッハライトナーによって彫刻されました。
右側祭壇の中央には、守護外套の聖母像が描かれています。　天使に支えられた守護外套の下には、聖職者（教皇、司祭、修道士、尼僧）を表す左跪きの聖母像が、右跪きの聖母像は世俗階級（皇帝、兵士、農民、老人、そして母子）を表しています。　聖アロイシウスと聖アグネスは、祭壇の両翼に浅浮き彫りで描かれています。　左の立像は、守護天使像。
「南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:32)
ネオゴシック様式の側祭壇は1909年にアドルフ・フォーゲルによって制作され、人物像とレリーフはヨーゼフ・バッハライトナーによって彫刻されました。
左側祭壇の中央には聖心の像が安置されています。　その隣には、おそらく聖マルガリタ・マリア・アラコックと聖テレサ・デ・アビラが跪いています。　二人の天使が彼らの上に浮かんでいます。　ペディメントには十字架像が据えられています。　左側面の翼のレリーフには、イエスの生涯の場面が描かれています。律法学者と議論するキリスト、涙でイエスの足を濡らすマグダラのマリア、右側面の翼のレリーフには、エルサレムの滅亡を予言するイエス、そしてユダの接吻です。　右の立像は (聖人) フロリアヌス像、火災や放火、戦争、嵐、不毛な土地、深刻な干ばつ、洪水から守ってくれる守護聖人とされている。　左の立像は、聖母マドンナ像。
「北東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:32)
左の壁にある黒っぽい箱状の物は、17世紀後半に建てられた説教壇で、天使の頭部と果物の花輪で装飾されている。
「南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の地下教会 (11:33)
聖壇のピエタ像
「南」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の地下教会 (11:34)
地下教会にある、ブリクティウス（Briktius、Brictius＝フレデリック）の墓 [Brictius' Grab] 。
「北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の地下教会 (11:34)
北側祭壇の祭壇画は、洗礼者ヨハネの斬首を描いてい.る。　これは1700年頃に制作されている。
「北」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の地下教会 (11:34)
アレクサンドリアの聖母殉教者聖カタリナと聖バルバラの絵画。
「北北東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の地下教会 (11:35)
地下教会から地上教会へ続く階段。
「西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 [St. Vinzenz] (11:35)
拝廊から観た、主祭壇。
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の出入り口 (11:36)
この教会は谷の傾斜地に建っている為、エントランス・ホールの出入り口には段差があり、階段が設けられている。(北側の出入り口)
「北北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会の出入り口 (11:36)
茶色のドアが北側の入り口で、入った所は上段の写真に示したように階段がある。
門を入って、右手には磔刑（たっけい）に処せられたキリスト像と、その下にはマリア像が立っている。
「南西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 (11:37)
教会の門を入った正面に、大きな壁画 (フレスコ画) が描かれている。　この壁画は、"クリストフォロス"の伝承を描いたもので、伝承によると、
「クリストフォロスはもともとレプロブスという名前のローマ人だったという。　彼は隠者のもとを訪れ、イエス・キリストにより親しく仕える方法を問うた。　隠者は人々に奉仕することがその道であるといい、流れの急な川を示して、そこで川を渡る人々を助けることを提案した。　レプロブスはこれを聞き入れ、川を渡ろうとする人々に無償で尽くし始めた。　ある日、小さな男の子が川を渡りたいとレプロブスに言った。　彼があまりに小さかったのでお安い御用と引き受けたレプロブスだったが、川を渡るうちに男の子は異様な重さになり、レプロブスは倒れんばかりになった。　あまりの重さに男の子が只者でないことに気づいたレプロブスは、丁重にその名前をたずねた。　男の子は自らがイエス・キリストであると明かした。　イエスは全世界の人々の罪を背負っているため重かったのである。　川を渡りきったところでイエスはレプロブスを祝福し、今後は "キリストを背負った者" という意味の "クリストフォロス" (クリスト＝キリスト、フォロス＝担う者) と名乗るよう命じた。　同時にイエスはレプロブスが持っていた杖を地面に突き刺すように命じた。　彼がそうすると杖から枝と葉が生えだし、みるみる巨木となった。　後にこの木を見た多くの人々がキリスト教に改宗した。　この話は同地の王（伝承によってはデキウス帝）の知るところとなり、クリストフォロスは捕らえられ、拷問を受けたあとで斬首されたという。」
「南西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:38)
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:38)
左の建物が教会で、教会は傾斜地に建っている。
「西北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:39)
「西北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:40)
「西北西」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:40)
「東南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会 (11:42)
エントランス・ホールの南側の出入り口。　傾斜地であるため階段が施されている。
「北東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:42)
「南東」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:43)
「北」MAP Lay.A

ヴィンツェンツ教会付属の墓地 (11:46)
磔刑（たっけい）に処せられたキリスト像と、その下のマリア像。
「北西」MAP Lay.A

磔刑（たっけい）に処せられたキリスト像 (11:46)
天使が聖血瓶を持って、キリストの血を受け止めているリアルな像は、「10世紀頃の話、ビザンチン（東ローマ）帝国の官吏ブリッキウスは聖なるキリストの血 "Heiligen blut" を持って旅をしていたが、冬の寒さで、この地で行き倒れとなってしまった。　15世紀に彼と聖血のために献堂されたのが、このヴィンツェンツ教会 [St．Vinzenz] である。」　この故事に因んで建てられている。
　 "Heiligenblut" のHeiligenは聖人を意味し、blutは血を意味する。　所謂、聖血 (キリストが流した血) を意味している。　村の名前は、この "Heiligenblut" に因んで付けられている。
「北西」MAP Lay.A

グロースグロックナー高山道路 [Großglockner-Hochalpenstraße] の料金所 (12:01)
(読み方) グロースグロックナー＝ホッハルペンシュトラーセ
「北」MAP Lay.B

バスとキャンピングカー用の駐車場 [Parkplatz für Busse und Wohnmobile] (12:23)
ここでバスを降り、ここからは徒歩で、途中パノラマ・レストランで昼食を済ませた後、展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] へ向かう。
「南南東」MAP Lay.B

パノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] へ向かう (12:32)
MAP Lay.B

パノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] (13:11)
MAP Lay.B

パノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] からの下りのエレベーター (13:29)
「南南東」MAP Lay.B

パノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] のエレベーター内 (13:29)
「南南東」MAP Lay.B

パノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] 前の一般駐車場 (13:32)
昼食を終えた後、展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] へ徒歩で向かう。
「西」MAP Lay.B

後方を撮影 (13:34)
斜面に沿って建つ建物は、先程昼食を終えたパノラマ・レストラン [Panoramarestaurant] 。
「東」MAP Lay.B

メルン渓谷 [Möllnschlucht] (13:35)
「西北西」MAP Lay.B

メルン渓谷 [Möllnschlucht] (13:37)
「西北西」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] (13:39)
「北西」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] (13:40)
パステルツェ氷河 [Gletscher Pasterze] と、その左に雲に隠れてよく見えないが、グロースグロックナー山 [Großglockner] （標高3,798メートル）がある。
「北西」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] (13:42)
パステルツェ氷河 [Gletscher Pasterze] と、その左に雲に隠れてよく見えないが、グロースグロックナー山 [Großglockner] （標高3,798メートル）がある。
「西北西」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエにて (13:44)
「西北西」MAP Lay.B

展望台から観るパステルツェ氷河とメルン渓谷 (13:44)
「西北西」MAP Lay.B

展望台の建物には、みやげ物屋やレストランが入っている (13:44)
「東南東」MAP Lay.B

ブロンズ製ボートのモニュメント (13:45)
「南東」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] (13:45)
この展望台は、1856年に皇帝夫妻フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート（シシィ）が訪れたことに因んで名付けられた。
「西北西」MAP Lay.B

モニュメントの説明文 (13:46)
下段の写真の内、日本語の箇所を拡大撮影したもの。
「南」MAP Lay.B

モニュメントの説明文 ((13:47)
5ヶ国の言語で記されているが、右端が日本語で記されている箇所。
「南」MAP Lay.B

展望台フランツ・ヨーゼフ・ヘーエ [Franz-Josefs-Höhe] (13:48)
この展望台は、1856年に皇帝夫妻フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート（シシィ）が訪れたことに因んで名付けられた。
「西北西」MAP Lay.B

カイザーフランツヨーゼフの案内板
ドイツ語と英語で記されている。　因みにオーストリアの言語はドイツ語を国家公用語としている。　オーストリアのドイツ語は、標準ドイツ語とは異なる方言（オーストリア・ドイツ語）が使われており、この方言は、オーストリア国内でも地域によって異なっている。　例えばウィーン、チロル州、ケルンテン州などで、それぞれ特徴的な方言がある。
写真出典：Wikipedia