弦楽セレナード 第4楽章
演奏:バイエルン放送交響楽団
スラヴ舞曲集作品46から第2番
スラヴ舞曲集作品72から第2番
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユモレスク
ピアノ演奏:ラルス・ルース
.4つのロマンティックな小品から第1曲
ヴァイオリン演奏:庄司紗矢香
ピアノ演奏:イタマール・ゴラン
作曲(全て):ドヴォルザーク
URLは下記の通り変更しました。
https://arisada.wjg.jp/central_europe/Dvorak.html
弦楽セレナード第4楽章 この「弦楽セレナード」を書き上げたのは1875年のことで、かねてオーストリア政府が主催する国家奨学金に応募していたところ、審査員の一人であった、ドイツの大作曲家、ブラームスによって才能を見いだされ、やっと彼の名がプラハの楽壇に出始めた頃であった。 全部で5つの楽章から成っており、 ロマンティックで、詩情豊かな美しい音楽が奏でられる、第4楽章が好まれている。 ドヴォルザークの研究家として有名なオタカル・ ショウレクは「喜びに満ちた幅広さと、旋律的な美しさを持つノクターンである」と述べている。 スラヴ舞曲集 (作品46から第2番) 、(作品72から第2番) フラームスは、ドヴォルザークをべルリンの有名な楽譜出版社ジムロック社に紹介するなど、様々な助力を惜しまなかった。 ドヴォルザークにチェコ (ボヘミア) の郷土色を生かした民族性豊かな舞曲集の作曲を勧め、ドヴォルザークもこれを受け、作曲したのが、8曲から成る「スラヴ舞曲集」の第1集。 1878年に作曲された第1集は、ブラームスが紹介してくれたジムロック社から出版され、ドヴォルザークを国際的に有名にした。 第1集のうちで、最も親しまれているのが第 2番で、名ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーがヴァイオリン用に編曲したことでも知られている。 第1集の完成から8年後、1886年にジムロック社から同じく、8曲から成る、第2集が出版された。 第1集ではチェコ色の強い曲になっていたが、第2集では、広くスラヴの特色を取り入れ、 ウクライナに端を発する3拍子の舞曲「ドゥムカ」や ポーランドの舞曲「マズルカ」 などの特徴も見られる。 この曲も、名ヴァイオリニスト、クライスラーのヴァイオリン独奏用編曲でも広く親しまれている。 ユモレスク ドヴォルザークは、1892年から3年ほど、 アメリカに招かれ、ニューヨークのナショナル音楽院の院長として滞在していた。 2年目の夏、休暇をとって故郷に帰り、プラハ郊外のヴィソカーという村の別荘でのんびり過ごしていたとき、 アメリカ滞在中に記録しておいた楽想をもとに、1894年、「8つのユモレスク」を書き上げた。 その第7番に当たるのが「ユモレスク」で、 プラハからヴィソカーへの汽車の揺れに身をまかせていた時に浮かんだメロディーだといわれている。 4つのロマンティックな小品から第1曲 「4つのロマンティックな小品」は、ドヴォルザーク最盛期の1887年1月半ば、 まず弦楽三重奏として作曲し、 同月の下旬には、自らヴァイオリンとピアノ用に編曲している。 ドヴォルザークのヴァイオリン曲の中でも、取り上げられる機会の多い作品で、旋律楽器としてのヴァイオリンの魅力を、存分に発揮した作品となっている。 |