カンタータ 第140番 [Cantata BWV140]
『目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声』から第4曲コラール
オルガン演奏:ヘルムート・ヴァルヒャ
作曲:J・S・バッハ
2024年5月31日(金)10:00をもちましてURLは下記の通り変更になります。
https://arisada.wjg.jp/deutschland/Cantata_BWV140.html
様々な分野に多くの作品を残したバッハだが、宗教音楽にも重要な作品が幾つも残されている。 「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」といった大作のほかに、200曲以上ものカンタータが残されている。 「カンタータ」とは、独唱や合唱、器楽曲で構成された物語性のある内容を演奏する宗教的声楽曲で、主にプロテスタントのルター派教会での行事のために作られた教会カンタータと、教会以外で歌われた庶民的な話を内容とした世俗カンタータがある。 両者とも、基本的には合唱で始まり、独唱のアリアとレチタティーヴォが何回か交替したあと、コラール (讃美歌) 合唱で終わるという構成をとっている。 (レチタティーヴォとは、話し言葉の自然なリズムやアクセントによる歌唱様式で、アリアが旋律を重視した抒情的なものであるのに対し、叙述的な歌唱様式で「叙唱」とも言われる)。 バツハには、教会カンタータが約200曲、世俗カンタータが約30曲残されているが、第140番《目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声》は教会カンター夕で、教会カンタータは教会暦の特定の日曜日や祝日のために作曲され、歌詞も聖書と関連づけられた内容を持っている。 この第140番は三位一体節後第27日曜日用に1731年に作曲されたもので、『マタイ伝』第25章第1〜13節に基づく歌詞が歌われている。 ソプラノ、テノール、バスの独唱と合唱、オーケストラ、通奏低音という編成で、全部で7曲から成り、バツハが晩年を過ごしたライプツィヒで、カントル (教会の音楽監督) を務 めていた頃の円熟期にふさわしい深みのある作品に仕上がっている。 とくに第4曲の「コラール」は、のちにバッハ自身がオルガン独奏用に編曲した事でも知られている。 オルガン演奏:ヘルムート・ヴァルヒャ |