ヴァルキューレの騎行 (ワーグナー)
[Ritt der Walküren]
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
2024年5月31日(金)10:00をもちましてURLは下記の通り変更になります。
https://arisada.wjg.jp/deutschland/Ritt_der_Walkuren.html
ワーグナーは、ドイツからスイス、フランスなど各地を転々として、波瀾万丈の生活を送っていたが、1872 年以降はバイエルン王ルートヴィヒⅡ世の庇護のもと、バイロイトに落ち着いた。 そのワーグナーの後期の作品に、上演に4夜もかかるという大作 《ニーベルングの指環》 がある。 ワーグナーが創始した楽劇*というスタイルで書かれ、序夜 《ラインの黄金》 、第1夜 《ヴァルキューレ》 、第2夜 《ジークフリート》 、 第3夜 《神々の黄昏》 の4部作から成る超大作で、中世の英雄叙事詩や北欧の神話を基に、ワーグナー自身か台本を書いている。 その第2部 《ヴァルキューレ》 の第3幕の前奏曲として演奏されるのが
"ヴァルキュー レの騎行" [Ritt der Walküren] で、9人のヴァルキューレ (オーディンという神の娘たち) が翼のある馬に乗って戦場を飛び回り、倒れた勇士たちをオーディン (北欧神話の主神にして戦争と死の神) の治める戦死者の館 "ヴァルホル" に運ぶシーンで演奏される。 運ばれた戦死者達は、この館で終末戦争 "ラグナロク" に備え「死せる戦士」として、生まれ変わる。 かつてナチス・ドイツは戦意高揚のため、この音楽を利用していた。 * ワグナーが創始したオペラの1形式で、従来のアリア偏重主義を排し、音楽と劇内容を1体化したもの。 |