1.2台のチェンバロのための協奏曲 変ホ長調 F46 第2楽章 (W.F.バッハ) 
[Konzert für zwei Cembalos in Es-Dur, F 46, Satz 2]

2.2台のチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 Wq46 第3楽章 (C.P.E.バッハ)
[Konzert für zwei Cembalos in F-Dur, Wq46, Satz 3]

演奏:アンドレアス・シュタイアー (チェンバロ)、ロバート・ヒル (チェンバロ)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン (古楽器アンサンブル)
指揮:ラインハルト・ゲーベル


2024年5月31日(金)10:00をもちましてURLは下記の通り変更になります。
https://arisada.wjg.jp/deutschland/zwei_Cembalos.html

 1.ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ [Wilhelm Friedemann Bach]
W.F. バッハ (1710年11月22日 - 1784年7月1日)は、 ヨハン・ゼバスティアン・バッハの長男でドイツの作曲家、オルガニスト。 別名「ハレのバッハ」、「ドレスデンのバッハ」と呼ばれている。 1710年にヴァイマルに生まれ、10歳の頃から父親にオルガンやクラヴィーア*、そして作曲を学んだ。 父親のバッハに最も溺愛されており、1720年の 《ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集》 は、題名からも明らかなように、フリーデマンの音楽教育のために特に作曲されている。 この曲集のうちいくつかは、後に 《平均律クラヴィーア曲集》 の素材として転用されている。 「2台のチェンバロのための協奏曲変ホ長調」 はドレスデン時代に作曲されたといわれる作品で、バロックと古典派との過渡期の作品らしくその2つの時代の音楽の特徴を併せ持ち、 混在させている。 3つの楽章から成り、第 2楽章は「伴奏抜きで」という指示があるように2台のチェンバ口だけで演奏されるという、非常に珍しいスタイルをとっている。 その切なく歌われる旋律は哀愁を誘う。
2.カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ [Carl Philipp Emanuel Bach]
C.P.E.バッハ (1714年3月8日 - 1788年12月14日) は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの次男として生まれ、兄フリーデマンと同じように父親に音楽を学び乍ら、父の友人ゲオルク・フィリップ・テレマンの作曲様式を受け継ぎ、ギャラント様式多感様式を追究して、古典派音楽の基礎を築き、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンやベートーヴェンにも影響を与えた。 生前は父のヨハン・ゼバスティアンよりも有名で、ヨハン・クリスティアンと同様に世俗的な成功を収めたが、本人は父の指導があったからこそ自分が成功することができたと訴え続けた。 晩年は後に父の尊称となる「大バッハ」とも呼称された。
ここでの 「2台のチェンバロのための協奏曲ヘ長調」はベルリン時代の1740年に作曲された作品で、 3つの楽章から成っている。

クラヴィーア [Clavier] は鍵盤楽器をさすが、バッハの時代にはまだピアノは普及しておらず、当時はチェンバロクラヴィコードをさしていた。

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