ミズリーナ湖 [Il lago di Misurina]
歌手/作詞/作曲
クラウディオ・バグリオーニ [Claudio Baglioni]




イタリア語歌詞

Sciolta ormai l'ultima neve
Su un tappeto d'erba nuova
Con un passo lieve nell'aurora
Misurina camminava
Sopra ad una rupe si fermava
Ogni dì alla stessa ora

Nella calma del mattino
Il silenzio era velluto
Un arcobaleno di pensieri
Lei gettava giù nel vuoto
E qualcuno la spiava muto
Il suo nome era Sorapis

Sorapis che viveva solo lassù
Tra abeti e genziane blu
Nessun sorriso ebbe mai
E Misurina che era tutto per lui
Un giorno scivolò giù
La vide con gli occhi suoi

Misurina riposava
Tra il ginepro e i rododendri
Si affacciava il sole dalle nubi
Sopra i suoi capelli biondi
Ed un alito di vento andava
A sfiorare lei, per lasciarla poi
Tra le braccia di Sorapis

Sorapis chiuse gli occhi e il capo inchinò
E giorno e notte aspettò
Finché di pietra non fu
E con le lacrime che scesero giù
Un verde lago formò
Tra abeti e genziane blu

和訳

最後の雪が溶け
新しい草の絨毯の上に
夜明けの軽い足取りで
ミズリーナは歩いていた
岩場の上で立ち止まり
毎日同じ時間に

朝の静寂の中で
沈黙はベルベットのよう
彼女は虹色の想いを
虚空へと投げ捨てていた
誰かが黙って彼女を覗き見ていた
彼の名はソラピス

はるか上のほうで
モミの木と青いリンドウの中で一人暮らしていたソラピス
決して笑顔を見せることはなかった
彼にとってすべてだったミズリーナが
ある日、下へ滑り落ちた
彼はその目で彼女を見た

ミズリーナは
ネズシャクナゲの間に横たわっていた
雲の間から太陽が顔を出し
彼女の金髪を照らしていた
ひと吹きの大風が
彼女を撫でては去っていき
ソラピスの腕の中へと彼女を運んだ

ソラピスは目を閉じ、うなだれた
そして昼も夜も待ち続けた
石になってしまうまで
そして流れ落ちた涙が
緑の湖を形成した
モミの木と青いリンドウの間で


ミスリナの伝説

最も広く認められている最初の説は、クラウディオ・バグリオーニの歌で有名になり、アルバム「土曜の午後」に収録されている。 この説によれば、ミスリーナは、トファーネ、アンテラオ、マルマローレ、トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードの間の土地を統治していた、老齢で威厳のあるソラピス王の一人娘だった。 気まぐれで意地悪な一方で、優雅さも持ち合わせていたこの少女は、ソラピス王の生きる唯一の理由だった。 妻を亡くした王は、娘の生意気さを母親の不在のせいにして、常に言い訳や正当化をしていた。 7歳か8歳の頃、ミスリーナはクリスタッロ山に住む妖精の存在を知った。 その妖精は魔法の鏡を持っており、鏡に映った人の考えを読み取る力を持っていた。
ミスリナは長い間、魔法の鏡を手に入れたいと父親に懇願し、どんな犠牲を払ってでもその鏡が欲しいと訴え続けた。 ついにソラピスが根負けし、妖精のところへ彼女を連れて行った。 妖精は気まぐれな子供を喜ばせたくなかったので長い間抵抗したが、ソラピスの涙を見てついに折れた。 しかし、王と娘が諦めることを期待して、非常に厳しい条件をつけた。 妖精はクリスタッロ山に美しい花々でいっぱいの美しい庭園を持っていたが、強い日差しで花々は色あせてしまっていた。 そこで妖精は、鏡と引き換えに、ソラピスが山に姿を変え、自分の影で妖精の庭園を守ることに同意しなければならないと要求した。 ソラピスから鏡を受け取ったミスリナは、その約束を知らされると、天にも昇る気持ちで、父親が自分を幸せにするために山になり、自分がその山の上で走り回って遊べるようになるという考えに大喜びした。 ミスリナが鏡を見つめているまさにその時、ソラピスは変身を始め、成長し、色を変えていった。 彼の髪は木になり、しわは裂け目になった。 ミスリナは突然、自分がかつて父であった山の頂上に立っていることに気づき、下を見下ろした途端、めまいに襲われ、山から転落した。 ソラピスは、最期の瞬間に、愛する娘の悲劇的な最期をなすすべもなく見守るしかなかった。 ソラピスのまだ開いた目からは、とめどなく涙が流れ落ち、二つの流れとなって底に集まり、巨大な湖を形成した。 その湖は、王の愛娘ミスリナと名付けられた。 落ちた鏡は岩の間で砕け散り、その破片はソラピスの涙の流れに引きずり込まれ、今日に至るまで、ミスリナ湖の美しさを眺める人々の思いを、色とりどりに映し出している。
こうして、小さくて美しいミスリーナ湖が誕生した。 今でも、雪を冠したソラピス山の山頂が湖面に映り込み、その広大な湖面は、暖かい夏の日にクリスタッロの斜面に木陰を作ってくれる。