歌劇《ゴイェスカス》間奏曲
[Opera "Goyescas" Intermezzo]
演奏:スペイン放送交響楽団
指揮:イーゴリ・マルケヴィッチ
作曲:エンリケ・グラナドス
2024年5月31日(金)10:00をもちましてURLは下記の通り変更になります。
https://arisada.wjg.jp/spain/Goyescas_Intermezzo.html
スペインの国民的作曲家、エンリケ・グラナドス [Enrique Granados] の作品。 グラナドスは優れたピアニストであったため、作品の多くがピアノのために書かれている。 初期の傑作「スペイン舞曲集」と並んでピアノ作品の代表作といわれるのが、円熟期の1911年に作曲された全6曲から成るピアノ組曲「ゴイェスカス」で、「ゴイェスカス」とは「ゴヤの絵画風の場面集」という意味で、ゴヤとは、いうまでもなくスペイン最大の画家のこと。 つまり、ゴヤが好んで描いたマハ [maja] (粋な女) やマホ [majo] (伊達男) の絵からインスピレーションを得て作曲したもので、「恋するマハとマホ」という副題を持ち、さらに各曲には「愛の言葉」「窓越しの語らい」「灯火のファンダンゴ」……といったタイトルが付けられている。 このピアノ組曲をもとに、1915年にグラナドス自らがオペラに改作したのが歌劇《ゴイェスカス》で、金持ちの令嬢ロザリオをめぐって、その恋人フェルナンドと闘牛士パキーロが争い、決闘にもつれこむという悲劇を描いている。 その「間奏曲」は、もとのピアノ組曲にはない音楽で、オペラ化のために新たに書き加えられている。 歌劇《ゴイェスカス》は、当初はパリ・オペラ座で初演されることになっていたが、第一次世界大戦が勃発したため、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇埸に変わり、 グラナドス夫妻はその初演に立ち会うためにアメリカに渡った。 ところが、好評を得て帰国の途上、乗船がドイツの潜水艦Uボートに轟沈され、亡くなってしまうという悲劇的な最期を遂げている。 |