| "エリーゼのために" は、ドイツ音楽における三大B (バッハ、ベートーヴェ ン、ブラームス) の一人、ベートーヴェン[Ludwig van Beethoven] が1810年4月27日に作曲したピアノ曲。 あまりにも有名な曲だが、タイトルのエリーゼの正体が誰なのかを探って、長年に渡り識者たちによって論争が繰り広げられている。 本来「テレーゼ [Therese] のために」という曲名だったが、悪筆で解読不可能など、何らかの原因で「エリーゼ [Elise] 」となったという説が有力視されている。 何故なら、本曲の原稿はテレーゼ・マルファッティの書類から発見されており、また、テレーゼはかつてベートーヴェンが愛した女性であることが論拠となっている。 もう一人は、知人の妹でソプラノ歌手のエリーザベト・レッケル [Elisabeth Röckel] のために作曲しているという仮説が2010年、ドイツの音楽学者クラウス·マルティン・コーピッツ [Klaus Martin Kopitz] の自著によって発表しているが、未だ真実は明らかにされていない。 因みに、エリーザベトは1813年に作曲家ヨハン・ネポムク・フンメル [Johann Nepomuk Hummel] と結婚している。 ピアノ演奏：アルフレッド・ブレンデル [Alfred Brendel] |
